あれま!三笠宮さまも女帝OKだったのか!

『皇居の落書き』さまのこちらの記事を拝読

女帝を認める三笠宮文書

≪引用はじめ≫
皇位継承の在り方の問題については,平成17年当時の仁親王殿下の活発な言動により,三笠宮家の方々は男系継承重視という印象が非常に強いのであるが,「週刊新潮」平成15年8月14日・21日号に,興味深い記事が掲載されている。
「「三笠宮」が書かれた幻の「女帝容認論」」と題する森暢平氏の記事である。
内容は,「表紙には「新憲法と皇室典範改正法案要綱(案)」との題名,「昭和二十一年十一月三日 新憲法公布記念日」の日付と,「三笠宮」の著者名が書かれている」という文書を森暢平氏が見つけて,それを紹介するというものであるのだが,歴史というものの面白さを感じさせられる。

この文書において,当時の三笠宮殿下は,政府の皇室典範改正法案を批判する文書を枢密院に提出したということなのであるけれども,例えば,以下のような記載がある。
----引用開始----
「従来の皇族に対する性教育はなつて居なかった。さうしていざとなつてから宛も種馬か種牛を交配する様に本人同志の情愛には全く無関心で家柄とか成績とかが無難で関係者に批難の矢の向かない様な人を無理に押しつけたものである。之が為どんなに若い純情な皇族が人知れず血の涙を流し,果は生死の境をさ迷ふたことであらうか?」
----引用終了----

実に,人間的な叫びというべきであろう。

また,皇族男子の婚姻について皇室会議の議を経ることとする仕組みについて,以下のように述べられている。
----引用開始----
「私は皇族の婚姻を皇室会議にかける案には抗議を申し込む。(略)新民法(案)では婚姻に親の同意さへ必要としなくなつた。当然皇族も同様に取扱はるべきである。皇族だけこの自由を認めないのは皇族の人格に対する侮辱である」
----引用終了----

制度の側の理屈はあるとしても,「皇族の人格に対する侮辱である」という主張は,正論であるというべきであろう。

また,女帝についても,興味深い記載がある。森暢平氏のコメントと併せて引用すると,以下の通りである。
----引用開始----
一方,女帝については,「現在としては政府案で結構と考へる」と女性天皇を認めない政府方針を一応,承認し,女帝反対の立場をとっている。しかし,伝統と歴史を論拠にする政府の考え方とは大きく異なり,当時の女性皇族のあり方を基に論じているところが興味深い。
三笠宮さまは述べている。
「今の女子皇族は自主独立的でなく男子皇族の後に唯追随する様にしつけられてゐる。之は決して御本人の罪ではなく周囲が悪いのであるが之では仮令象徴でも今急に全国民の矢表に立たれるのは不可能でもあり全くお気の毒でもある」。
明記は避けているが,現在の天皇陛下の姉と妹で当時皇室に残っていた孝宮,順宮,清宮の三内親王を想定した記述だろう。この時,十七~七歳だった三方は,皇居内の呉竹寮と呼ばれる建物で,お嫁入りの準備のための教育を受けていた。三笠宮さまは,帝王教育も受けない内親王が皇位に就くのは現状では無理と論じているのだ。
しかし,だからと言って女帝を完全否定したわけではない。「今や婦人代議士も出るし将来女の大臣が出るのは必定であつて内閣総理大臣にも女子がたまにはなる様な時代になり,一方今後男女共学の教育を受けた女子皇族が母となつて教育された女子皇族の時代になれば女子皇族の個性も男子皇族とだんだん接近して来るであらうからその時代になれば今一応女帝の問題も再研(検)討せられて然るべきかと考へられる」と宮さまは続ける。
----引用終了----

この三笠宮殿下の文書は,「仮令一人でもこんな考への人が居るといふことも亦事実であるから或は陛下なり宮内官なりからお叱りをうけるかも知れないが夫は覚悟の前で頭にあることだけは述べねば気がすまぬ・・・」とまで書かれており,相当な覚悟において提出されたものであったようだ。

この文書は,当時の政府に黙殺されたようであるけれども,改めて読んでみると,実に新鮮であり,それでいて,極々当然の人間としての叫びなのである。

かなり古い文書ではあるが,当時三笠宮殿下は30歳でおられたのであるから,立派な一人前の皇族の精一杯の覚悟に基づいた発言であったと考えるべきであろう。

もっとも,若い頃の意見と,高齢になってからの意見とでは,変化が生じるのも,それはそれで自然なことであり,この文書をもって,現在の三笠宮殿下の見解であると看做すことには無理があるのかもしれないが,それにしても,この文書を読む限り,女系,男系の論点には直接的には触れていないけれども,女性皇族の皇位継承権を認め,かつ,自由意思に基づく婚姻を主張している以上,女性天皇は生涯独身でなければならないという見解であるはずもなく,女系継承が生じることについて,容認した立場に立っていると評価するべきではないだろうか。

皇室典範論議について,明治の初期に,政府でも,例えば,宮内省案である「皇室制規」にて「第一 皇位ハ男系ヲ以テ継承スルモノトス若シ皇族中男系絶ユルトキハ皇族中女系ヲ以テ継承ス男女系各嫡ヲ先キニシ庶ヲ後ニシ嫡庶各長幼ノ序ニ従フヘシ」とあるように,女性・女系に皇位継承資格を認めるという考え方はあった。

男系固執派は,そのような考え方を覆した井上毅氏を随分と評価し,旧皇室典範以降,男系継承は疑いようのない絶対的な原理として確立していると考えているようであるけれども,昭和21年の時点において,当時の皇族が(それも昭和天皇の弟というお立場にある方が)枢密院に女帝容認の文書を提出していたわけであり,その原理の絶対性というものは,どこまで本当なのであるか,実に怪しいように思われるのである

≪引用終わり≫

うーむ

トモさんの「三笠宮家は女系絶対反対です!」というのは何だったのだろうか・・・。

トモさんの長女である彬子さまも

女性宮家ありきではなく旧皇族の子孫にまた皇族に復帰してもらうとか、今ある宮家の養子に入るとかの選択肢もあっていいんじゃない?と仰る一方で、

女性宮家創設はお相手の方の将来にも関わってくる問題ですので,決めるのであれば早く決めていただきたい。

とも仰った。

うーむ、このことを知ったら下郎下女の三笠宮さま叩きはエスカレートしそうだ

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共通点

トモさんと、今上さんと、優秀な姉君がいらっしゃるという共通点がありますね。その方たちが女系反対、ご自身の価値がYにしかないとうすうす分かっておられたのでは。

100年という長い人生の中での感じ方、考え方

>さうしていざとなつてから宛も種馬か種牛を交配する様に本人同志の情愛には全く無関心で家柄とか成績とかが無難で関係者に批難の矢の向かない様な人を無理に押しつけたものである。之が為どんなに若い純情な皇族が人知れず血の涙を流し,果は生死の境をさ迷ふたことであらうか?

若き頃の三笠宮殿下のこの言い分も理解できなくはないです。皇族も情を持った一人の人間であるということですね。しかし、私はやはり皇族の結婚相手は慎重に吟味して選ばれるべきだと思っています。
現に秋篠宮(礼宮)は、周囲の反対があったにも関わらず、川島紀子という家柄も成績も良くなく人格的にも色々問題のあった女性を自ら選び、半ば強引に結婚しました。しかしその結婚が今でも多々の問題を引き起こしていることは否定できません。秋篠宮の自由恋愛によって川島紀子という女が皇室に入り込んだこと、三笠宮殿下はどうご覧になっていたのでしょうか?

三笠宮殿下は戦中戦後の混乱・動乱期を生き抜いてきた方ですから、当然その時代に即した考え方をした時もあれば、それはおかしいと反発してきたこと、双方あったと思われます。めまぐるしい時代の中で考え方が後に変わったとしても不思議なことではないでしょう。100年(=1世紀!)も生きられた方です。一部だけを切り取って「三笠宮殿下はこういう考えに染まっていた」とか「三笠宮殿下は我々の考え方とは合わない」と決めつけてしまうような単純なことはできないだろうなあと個人的に思いました。
女帝・女系論についても、長男の寛仁殿下は男系にこだわっていたものの三男の高円宮殿下は柔軟な考えができる方であって東宮ご一家に寄り添ってくださる方でありました。息子たちの異なる感じ方・考え方を見て、三笠宮殿下が最終的にどういう考えに落ち着いたのか、それはもっと後にならないと分からないかもしれません。もしかしたらずっと分からないままということもあるのかも…

明仁の叔父として

この頃は、多くの皇族が皇籍離脱した時期。秩父宮家、高松宮家には跡継ぎがいない。三笠宮家も漸くトモさんが誕生した頃。昭和天皇には継宮がいるとはいえ、利発ではなさそうだから、妃探しは困難になるかもしれない。義宮は良い子だけれど、丈夫とは言い難い。和子、厚子、貴子の三人の内親王が全て降嫁したら、ますます皇族がいなくなる。女性皇族にも皇位継承権があれば、皇統の断絶を回避出来るかもしれない。…そう考えられても不思議は無いですよね。

Yの価値を唱える人々

あすみさん
>トモさんと、今上さんと、優秀な姉君がいらっしゃるという共通点がありますね。その方たちが女系反対、ご自身の価値がYにしかないとうすうす分かっておられたのでは。

一般人の世界でも、優秀とは言いがたい男ほど、男性優位主義や女叩きに走りやすいという話をしばしば耳にします。
寛仁親王が優秀な方かどうかは知りませんが…。
プロフィール

ヘカテー

Author:ヘカテー
皇太子ご一家大好きの神奈川生まれの神奈川育ちの神奈川県民。昭和生まれの平成育ち。真っ当な日本が好きなだけだにゃ~
↑悪いナマズを踏みつけている招き猫
メールアドレス retsugaiha@excite.co.jp

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