SF小説から見た男系男子絶対主義の残酷さとY染色体論のばかばかしさ

アリスへの決別 (ハヤカワ文庫JA)アリスへの決別 (ハヤカワ文庫JA)
(2010/08/10)
山本弘

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SF小説家の山本弘氏の書いた作品に「地球から来た男」という作品があります。

『アリスへの決別』に収録されている短編です。

(ハヤカワのSF文庫ですが、表紙がライトノベルっぽいので本屋さんでちょっと恥ずかしい)




あらすじ

22世紀
人類は自身の体を脳から遺伝子に至るまでほぼ全てを機械化させ、
老化や病気の恐怖を乗り越えた。

地球から他の星への移民を載せた宇宙船の中で一人の不審人物が見つかった。
地球からの亡命希望の若い男性だった。
男の体にはまったく機械化措置がされていなかった。
非常に変わった男で
働いたこともなく、
自由な生活をしたこともなく、
結婚前の性行為さえもしたことがなかった。

実はその密航者は地球のとある国のただ一人の皇位継承者だった。





とまあ、こういう話です。
もう、ここを読む人は「ああ日本の皇室のことを言っているのね」と分かります。

読んだ感想としては面白かった。


山本先生はまるで絶滅寸前の動物のように皇族を見る国民を批判しています。

天皇の1万年前のご先祖様は我々同様槍を持ってマンモスを追っていました。

話題にされているY染色体だって国民のY染色体と同じ役割しかしません。

Y染色体はY染色体であってそれ以上の働きなぞするわけがありません。

以前このブログでも紹介しましたが、側室制度を復活させようとする識者がいます。

彼らの論のみが問題なのではありません。

国民から暴論に対して非難の声が上がらなかったことも問題です。

中には「そういう選択肢もあってもいいよね」という人もいました。

まるで動物扱いと他国の人に言われても文句は言えません。

物語の最後の亡命希望だったプリンスが皇族である自分たちが最低限の自由を得る活動を地球に戻って行うシーンが印象的でした。



一読することをお勧めします。

収録されている他の短編小説も結構面白かったです。







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皇太子ご一家大好きの神奈川生まれの神奈川育ちの神奈川県民。昭和生まれの平成育ち。真っ当な日本が好きなだけだにゃ~
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