2021.02/24 [Wed]
モロッコ王国と今上陛下のいい話 追記あり
↑日テレNEWSはYOUTUBEからすぐ消されるので早く見てね
日テレNEWSで取り上げられた今上陛下の1991年9月のモロッコ公式訪問の際の事
「“異例”の大歓待に“行方不明”のハプニング~皇太子時代・モロッコ訪問【皇室 a Moment】」
https://news.yahoo.co.jp/articles/5574c5c1c77b8f7058e5de0ab46ec6097a9bf79d
中々良い内容だったので取り上げたいと思います。
1991年9月、人生初のアフリカ大陸へと皇太子として公式訪問された今上陛下
ちなみにモロッコ王国を初めて訪れた初の皇族は今上陛下です。
当時のモロッコ国王ハッサン2世からの招待でした。
ハッサン2世(1929年7月9日 − 1999年7月23日 在位1961年 − 1999年)
ハッサン2世国王がモハメッド王太子(今上陛下より三歳年下)に同世代の友人を作ってあげたいと考えて招待されました。
弟のムーレイ・ラシッド王子を交え、三人のプリンスは友情を築きました。
ちなみに2019年に行われた即位の大礼に来日したのは弟のムーレイ・ラシッド王子です
ハッサン2世から今上陛下には勲章が贈られました。
国王から直接勲章をスーツに付けてもらっている今上陛下

上記動画よりキャプチャー
親しくなった王族とモロッコ国内を巡られた陛下
モハメッド王太子の案内でラバト王宮へ入られる今上陛下

『週刊読売 臨時増刊 1993年1月25日号』から引用
モハメッド王太子と建設中のハッサン2世モスクを見学される陛下

『アサヒグラフ 臨時増刊 1993年1月30日号』93ページから引用
また旧市街では気軽に試食もされた陛下
フェズの旧市街でアーモンドを試食される陛下

『新世紀の皇室 神戸新聞社版』より引用
この時の印象を井上茂男日本テレビ解説委員はこう語る
【引用始め】
街には華やかな民族楽器の音が鳴っていて、陛下は、観光名所「ブー・ジュルード門」を通って、城塞に囲まれた迷宮のような街を歩かれました。狭い通りには、肉屋や魚屋、木の実を売る商店などが並び、フェズの人々の暮らしぶりが間近に見られる所です。通りの至る所で、大きな拍手や子どもたちの歓声で迎えられ、「レロレロレロ」という現地ベルベルの人たちの独特の歓声があがっていました。また神学校やモスクも中にあって、陛下は何度も足を止めて町の様子を写真に収められていました。さらに、店頭でナツメヤシやパン、木の実などを勧められては口に入れ、「おいしい」と食べられる場面もありました。報道陣には外務省から現地の水や食べ物にはくれぐれも注意するように言われていましたので、陛下の“冒険”“チャレンジ”には驚いたものですが、いま考えると、招待国のもてなしに身を任せる親善の姿勢だったでしょう。
【引用終わり】
https://news.yahoo.co.jp/articles/5574c5c1c77b8f7058e5de0ab46ec6097a9bf79d
モロッコのマラケシュのマーケット
1999年に訪問されたベルギーでも気軽に市場の売店のおじさんから勧められたワインを試飲されてましたね
人間って外国の人が自国の食べ物を「おいしい」って言われると嬉しいんですよね
日本人も外国人が「納豆好きです」とか言われるとちょっと嬉しいでしょ?
また市場の食べ物を勧められて嫌がらずに気さくに今上陛下はモロッコ国民を信用されたからです。
相手国からしたら大変うれしい。
このようにモロッコ王国民から受け入れられた今上陛下だからこそ起こったハプニングがありました。
【引用始め】
最後の訪問地マラケシュで、一時、陛下の行方がわからなくなるハプニングがあったんです。日没直前に到着したマラケシュの空港から、ホテルに向かう途中で、接伴役の大臣が陛下に夕日を見せようと、予定になかった“寄り道”をしたんです。公園の入り口で陛下たちは馬車に乗り換え、ヤシ林の向こうに沈んでいく夕日をご覧になったんですが、移動中の車内で陛下との間で決まったようです。携帯電話が普及していなかった時代です。後続の随員たちには知らされずに事が進行していったんですね。ところが、日が沈んだ後、陛下は車に乗り換えて猛スピードで走り去るんですが、後続の車に乗るはずの侍従長と侍従の2人が取り残されたんです。首席随員や護衛は付いていけたのですが、侍従長たちは、私たち記者の乗るバスが“救出”したんです。その時、侍従が憤然と「殿下は拉致されたようです。前代未聞です」と言うものですから騒然となりました。信じられない出来事でした。
ようやく行方が分かったのは20分も過ぎた頃で、大使館員が持つ無線機に、殿下は町の中心の「ジャマ・エル・フナ広場」にいるらしいという連絡が入りました。急いで行ってみると、広場の一角に人だかりができ、陛下は歓迎の大群衆のなか、警備陣が人混みをかき分けて作るスペースを悠然と歩かれていました。この場所は、ヘビ使いや猿回しなどの大道芸人が集まってパフォーマンスを見せ、屋台が並ぶ賑やかなスポットです。日本では考えられないことですし、私も初めての海外同行取材でしたので、肝を冷やし通しでしたが、自慢の夕日を見せようという粋な計らいだったと今では思います。
【引用終わり】
良い話だなー
侍従や大使館職員は「何てことしてくれんねん」と怒るかもしれないけど(笑)
ちなみにモロッコの夕日ってこんな感じらしい↓
今上陛下が「えー、暑いから運河なんて見たくなーい。そんな所じゃなくて動物園か植物園に行きたい」と我儘言う嫌な奴だったら大臣は「我が国の夕日を見に行こう」と誘いません。
今上陛下のお人柄に好印象を持ったので大臣は誘ったのです。
今上陛下の性格の良さはハプニングを呼ぶクラスなのです(笑)
こうしてモロッコ王室と友情を築いた今上陛下
その後も今上陛下が講演された「水問題」の会議にムーレイ・ラシッド王子が出席したりと交流がありました。
令和元年に行われた即位の大礼にモロッコウ王国から出席したのはムーレイ・ラシッド王子です
今上陛下並みにモロッコ王室と交流がある皇族は高円宮家の方々です
1996年にモロッコ王室から招待を受けて高円宮ご夫妻がモロッコを訪問されてます。
(5月30日から6月13日までモロッコ、チュニジア、ヨルダンをご訪問)
1999年に国王ハッサン2世が崩御した際には高円宮ご夫妻が皇室を代表して弔問されました。
また2000年にエジプトとモロッコを公式訪問されてます。
両陛下にはエリザベス女王の招待による国賓としての英国訪問が予定されてます。
令和の皇室外交は最強の両陛下によってますます繁栄すること間違いなし
(オマケ)
モロッコの現在の王太子はムハンマド6世の長男であるムーレイ・ハサン王太子です
2003年生まれですから皇嗣詐欺の宮家の坊やの3歳年上ですね
12歳でこれだけしっかりされているムーレイ・ハサン王太子
9歳でもこれだけしっかりされている
2019年にはモロッコを訪問したヘンリー王子夫妻のおもてなしもされている
海外の『HELLO!』というサイトでは2013年に「プリンスジョージ世代の王位継承者」という特集記事が掲載されたのですが、
https://www.hellomagazine.com/royalty/2013072313700/royal-baby-other-male-heirs/
使われた写真がこれ

わざわざその写真をセレクトした所に『HELLO!』編集部の本音が伺えます(笑)
*コメントされる際には絶対にメールアドレスをコメント欄に入れないで下さい!!全員に閲覧できるようになりますので絶対に入れないで下さい!!*
【追記】
『HELLO!』に掲載された三人の王子の写真の左側の金髪の王子はジョージ王子ではありません。
デンマーク王室のクリスチャン王子(フレデリク王太子ご夫妻の長子で次のデンマーク王太子)です
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NoTitle
今上陛下のあたたかいエピソードは、以前から折に触れて出てきますね。しかもみなさん実名で披露されている。そのお人柄に感銘を受けていらっしゃるのが伝わってきます。素敵だなあ。
モロッコの王太子は今年18歳におなりということですが、公の場ですでにあのように堂々とされているのですね。55歳で海外賓客のおもてなしができないどこぞの宮家当主よりよほどしっかりとされている。父親の様子をみれば今年15歳の長男など推して知るべし。18歳で成人を迎えたとしてもあんなに堂々とはふるまえないでしょう。
それにつけても敬宮殿下の成年がますます楽しみです。